腎代替療法(RRT)を必要とする末期腎不全に進行した際、患者、家族は難しい選択を迫られます。RRTのいずれを選択するか、あるいは非透析支持療法を選択するかは、患者の人生を大きく左右するものであり、患者、医療者の十分な話し合いと理解が必要です。
治療に複数の選択肢があり、どれが患者にとって最善かが明確でない場合に、患者が十分に治療法について理解し、患者の価値観・意向を尊重した選択ができるようにするための取り組みは、Shared Decision Making (SDM)と呼ばれ、海外ではRRT選択のSDMを支援する様々なツールや教材も開発されています。
一方、わが国ではSDMが十分に理解され、普及しているとは言えませんが、患者にとって最善の選択をすすめるには、腎臓病診療におけるSDMの普及が重要です。 RRT選択にあたってのSDMに関する理解を深め、患者診療を支援するための母体として「腎臓病SDM推進協会」を発足致しました。関連する各学会の活動を補完し、現場の診療を支援する目的で、以下のような活動に取り組んでおります。
腎臓病診療におけるSDMの普及に向けて、今後の事業活動に対してご賛同いただける方々に、ご寄付を募っておりますので、ご協力を
お願い申し上げます。